ホームページ、ちゃんと更新できていますか?
「とりあえず作ったけど、ほとんど触っていない…」
「問い合わせが来ているのか、来ていないのかもよくわからない…」
こんな声を、宮城県内の園の関係者の方からよくお聞きします。

実は私、Webデザイナーになる前に、こども園で4年間保育士として働いていました。だからこそ、現場の忙しさも、保護者との信頼関係の大切さも身をもって知っています。その経験をもとに、「園のホームページってこうあってほしいな」という視点でこの記事を書いています。
園の運営は毎日が忙しく、ホームページにまで手が回らないのは当然のことです。でも実は、ホームページの状態が保護者からの問い合わせ数にも保育士の採用にも、じわじわと影響を与えているケースが少なくありません。
今回は、Webデザインの現場から見えてくる「こども園・幼稚園ホームページのもったいない共通点」をご紹介します。
保護者が園を選ぶとき、最初に開くのはホームページやSNS
入園を検討する保護者の多くが、見学に行く前にまずスマートフォンでホームページを検索します。学校選びに関する調査では、保護者の約半数以上がホームページを情報収集に活用しているというデータもあります。
つまりホームページは「補足情報」ではなく、第一印象を決める場所になっているんです。
ここで「なんだかわかりにくいな」「情報が古いな」と思われてしまうと、見学の予約すら入らないことも。逆に言えば、ホームページを整えるだけで問い合わせが変わる可能性があります。
SNSで発信している園も増えています。でも、大丈夫ですか?
InstagramやFacebookで園の日常を発信する園が増えてきました。写真映えする投稿で保護者との距離が縮まるなど、SNSならではの良さは確かにあります。
でも、SNSだけに頼った情報発信には、見落とされがちなリスクがあります。
SNSの主なリスク
- 子どもの写真が意図せず拡散・保存される可能性がある
- アカウントの乗っ取りや、なりすましアカウントのトラブル事例がある
- 投稿は削除しても、インターネット上に残り続けることがある
- プラットフォームの仕様変更で、突然情報が見られなくなるリスクもある
保育士として働いていたとき、「この写真、載せていいのかな」と悩む場面が何度もありました。笑顔の子どもたちをたくさんの人に見てもらいたい気持ちと、個人情報を守らなければという責任感と。現場でも、発信することの難しさはずっと感じていました。
ホームページとSNSは「どちらかひとつ」ではなく、役割を分けて使うのが正解です。
| ホームページ | SNS | |
|---|---|---|
| 向いていること | 正式な情報・詳細な説明 | 日常の発信・温かみの演出 |
| 情報の管理 | 運営者がコントロールできる | 拡散・保存のコントロールが難しい |
| 子どもの情報保護 | アクセス制限なども可能 | 不特定多数に見られるリスク |
| 長期的な信頼性 | 蓄積されていく | 流れやすく埋もれやすい |
「子どもたちの情報をきちんと守りながら発信したい」と思うなら、ホームページが軸になります。
よくある”もったいない”5つの共通点
では実際に、どんな点がよく見られるのでしょうか。
1. 最後の更新が数年前
「お知らせ」欄の最新情報が2〜3年前のまま、というホームページは珍しくありません。保護者の目には「今も活発に運営されているの?」という不安として映ってしまいます。
2. スマートフォンで見づらい
幼稚園や保育園、こども園の情報を探す人の大半はスマホユーザーです。
- 文字が小さくて読みにくい
- ボタンが押しにくい
- 横にスクロールしないといけない…
こうした状態だと、ページを閉じられてしまいます。
3. 写真が少ない・古い
「先生がどんな人か知りたい」「園の雰囲気を見たい」というのが保護者の本音です。テキストだけでは伝わりにくく、笑顔の写真や日常の風景が園への安心感につながります。
4. 問い合わせの入口がわかりにくい
「気になったけど、どこに連絡すればいいかわからなかった」というケースも実は多いです。電話番号やフォームは、どのページを見ていてもすぐに目に入る場所に置くことが大切です。
5. 採用情報がない、または見つけにくい
保育士不足が深刻な今、求職中の保育士もホームページを見ています。でも採用ページがなかったり、情報が少なかったりで「応募しようと思ったけど諦めた」という方も少なくありません。
\ 採用に効く園のWeb発信のコツはこちらから /
保育の現場は、とにかく毎日が全力勝負です。「ホームページも更新しなきゃ」とわかっていても、子どもたちと向き合う時間を最優先にすると、後回しになってしまうのは当然のこと。そのお気持ち、痛いほどわかります。だからこそ、「更新しやすい仕組みづくり」から一緒に考えたいと思っています。
変えるだけで変わる、5つのポイント
もったいないポイントがわかれば、あとはひとつずつ整えるだけです。
1. 年に数回でいいので情報を更新する習慣を
行事の告知、季節の写真、一言のご挨拶でもOKです。「動いている園」という印象が信頼につながります。
2. スマホで見やすいデザインに整える
「スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)」はもはや基本です。まずスマホで自園のホームページを開いてみてください。違和感があれば要改善のサインです。
3. 園の「顔」になる写真を増やす
プロのカメラマンでなくても大丈夫。日常のひとコマをスマホで撮影してアップするだけでも、ぐっと温かみが出ます。先生の笑顔、子どもたちの活動の様子、園庭の風景など。
4. 問い合わせボタンをわかりやすく目立つ場所に
「お問い合わせはこちら」ボタンは、ヘッダー(画面の上部)に固定表示するのがおすすめです。どのページを見ていても、すぐに行動できる導線をつくりましょう。
5. 採用ページを独立して作る
保育士を募集しているなら、採用専用のページを設けることをおすすめします。仕事の内容、職場の雰囲気、先輩スタッフの声など、「ここで働きたい」と思ってもらえる情報を丁寧に伝えましょう。
宮城県内の園の現状|まだ「整備できていない」園が多い
宮城県内には、保育所だけで約412施設(2024年・総務省統計)が存在します。幼稚園・認定こども園を合わせると、さらに多くの施設が県内で運営されています。
しかし、その中でホームページをしっかり整備・更新できている園は、決して多くありません。
スマホ対応がされていない、写真が少ない、採用ページがないなど、「惜しい」状態のホームページはまだまだ多く見受けられます。
今ホームページを整えた園が、選ばれる園になれるタイミングでもあります。
保護者にとっては「安心して子どもを預けられるか」を判断する場所として。保育士にとっては「ここで働きたい」と思えるかどうかを確かめる場所として。ホームページはその両方の役割を担っています。
まとめ
今回ご紹介した「もったいない共通点」、いくつか思い当たるものはありましたか?
ホームページは一度作ったら終わりではなく、育てていくものです。少しずつ改善するだけで、保護者からの問い合わせや保育士からの応募が変わってくることがあります。
「どこから手をつければいいかわからない」「今のホームページが気になっているけど、相談できる場所がない」という方は、ぜひまるっこデザインにお気軽にご相談ください。
元保育士の目線とWebデザインの専門知識、その両方から一緒に考えます。
