Googleマップに、Geminiを活用した新機能「Ask Maps」が登場しました。

日本語では「マップに相談」として提供されており、Googleマップ上で質問するとAIがおすすめの場所を探したり、目的地について詳しく教えてくれたりします。日本でも2026年8月から展開されています。

これまでGoogleマップといえば、

「仙台 カフェ」 「○○市 ランチ」 「近くの美容室」

といったキーワードで検索する使い方が中心でした。

でもAsk Mapsでは、

  • 「車で15分以内で行ける、ゆっくり話せるカフェは?」
  • 「子ども連れで入りやすく、駐車場がある飲食店を教えて」
  • 「駅の近くで、夜まで営業しているお店は?」

というように、まるで人に相談するようにお店を探せます。

Google公式でも「今週末、車で15分以内に行けるおすすめスポットはありますか?」といった質問例が紹介されています。

これからは検索結果に表示されるかどうかだけでなく、GoogleのAIがお店の特徴をきちんと理解できているか、という点も店舗集客のカギになってきます。

Ask Mapsで何が変わる?

これまでGoogleマップでお店を探すときは、ユーザー自身が検索結果を見比べて、営業時間や口コミ、写真などを確認してお店を選んでいました。

Ask Mapsでは、その一部をAIが代わりにしてくれます。

「静かに話せるレストラン」「途中で立ち寄れるお店」「○○の条件に合う場所」といった複数の条件を、まとめて相談できるわけです。

さらにGoogleは2026年8月、Ask Mapsに飲食店の注文やホテル・イベント探し、リアルタイム交通情報などの機能を追加すると発表しました。米国を中心に先行する機能もありますが、Ask Maps自体は日本を含む150以上の国・地域へ展開されています。

Googleマップは「場所を検索するサービス」から「AIに相談して行き先を決めるサービス」へ、少しずつ姿を変えていると言えそうです。

「対策していない店舗はヤバい」は本当?

SNSではあおる投稿も見かけますが、Ask Maps対策をしていない店舗は表示されなくなるわけではありません。

現時点でGoogleがこの項目を設定するとAsk Mapsで上位表示されるといったランキング要因を公開しているわけでもありません。

なので、Ask Maps専用の特別なSEO対策をしなければと身構える必要はありません。

ただ、一つだけ注意したいことがあります。Googleマップ上にお店を判断できる情報が十分にあるかどうかです。

実際には、

  • 専用駐車場がある
  • 子ども連れOK
  • テイクアウトができる
  • 個室がある
  • 夜まで営業している

というお店でも、その情報がGoogleマップ上で分かりにくければユーザーがAsk Mapsに条件を伝えたときにお店の魅力が十分に届かないおそれがあります。

だからこそこれからはGoogleに正しい店舗情報をきちんと伝えておくことが、これまで以上に大切になります。

店舗が今すぐ見直したい6つのこと

1.Googleビジネスプロフィールの基本情報を確認する

まず確認したいのが基本情報です。

・店舗名 ・住所 ・電話番号 ・営業時間 ・定休日 ・ホームページ ・メインカテゴリ ・追加カテゴリ

営業時間が古いままだったり、ホームページとGoogleマップで情報が食い違っていたりしないか、一度見てみましょう。

営業時間やサービス内容は変わりやすい部分なので、定期的な見直しがおすすめです。

2.お店の特徴を具体的に伝える

「アットホームなお店です」だけでは、どんな人に向いているお店なのか判断しにくいですよね。

・専用駐車場5台あり ・ベビーカーで入店可能 ・テイクアウト対応 ・カウンター席あり ・個室あり ・予約可能 ・○○駅から徒歩5分

このように具体的な情報があるほど、ユーザーも選びやすくなります。

AIも同じです。「誰に向いているお店なのか」「何ができるお店なのか」が伝わる情報を増やしておくことが大切です。

3.口コミを「件数だけ」で考えない

Googleマップ対策というと、口コミを増やさなきゃと考えがちです。

もちろん口コミ数や評価は大切です。ただこれからは、口コミの中に含まれる具体的な中身にも注目したいところです。

「子どもと一緒でも利用しやすかった」 「スタッフさんが丁寧だった」 「駐車場が広くて停めやすかった」 「店内が静かでゆっくり話せた」

こうした口コミは、これからお店を探す人にとってとても役立つ情報になります。

口コミをお願いするときも、無理に内容を指定せず「実際に利用して感じたことを書いていただけるとうれしいです」くらいの自然な案内がよさそうです。

4.写真を充実させる

初めてのお店を見るとき多くの人がまず写真を確認します。

・外観 ・入口 ・店内 ・商品 ・メニュー ・スタッフ ・駐車場

お店を利用するときに知りたい写真を、ひととおり揃えておきましょう。

「駐車場はどこ?」「入口は分かりやすい?」「店内は広い?」といった疑問は、写真が一枚あるだけでぐっと解消されます。

5.ホームページの情報も整える

Googleマップだけ更新して、ホームページは数年前のまま。これはできれば避けたいところです。

Googleマップでは営業時間が10時〜18時なのに、ホームページでは10時〜17時。マップでは新しいサービスを紹介しているのに、ホームページには載っていない。こうした状態だとユーザーは迷ってしまいます。

Googleビジネスプロフィールとホームページで、

・営業時間 ・料金 ・サービス内容 ・アクセス ・予約方法

このあたりを揃えておきましょう。

AI検索が広がるこれからは、Googleマップだけでなくホームページにも、分かりやすく正確な情報を載せておくことがより重要になります。

6.実際にAsk Mapsで自分のお店を調べてみる

これはぜひ一度試してみてください。

Googleマップの「マップに相談」から、

  • 「○○市で子連れで利用しやすいカフェを教えて」
  • 「○○駅の近くで駐車場がある美容室は?」
  • 「○○市で初心者でも相談しやすい○○店は?」

など、自分のお客様が検索しそうな質問を投げてみます。

そして、

  • 自分のお店が候補に出るか
  • どんな説明をされているか
  • 間違った情報がないか
  • 競合のお店はなぜ紹介されているのか

を確認してみましょう。

これまでのGoogleマップ対策では、○○というキーワードで何番目に表示されるかを見ることが多かったと思います。これからはそれに加えて、AIが自分のお店をどんなお店だと理解しているかを見ることも大切になってきます。

Googleマップ対策はAIに伝わる情報整理へ

Ask Mapsが登場したからといって、これまでのGoogleマップ対策がすべて変わるわけではありません。

むしろ、

・正しい店舗情報を掲載する ・サービスを分かりやすく説明する ・写真を充実させる ・口コミを大切にする ・ホームページの情報を最新にする

といった、これまで大切だったことが、さらに重要になります。

Googleマップは今、「検索してお店を探す」から「AIに相談してお店を選んでもらう」方向へ、大きく変わり始めています。

「Googleマップは登録したまま何年も触っていない」というお店は、この機会にGoogleビジネスプロフィールとホームページの情報を一度見直してみてはいかがでしょうか。